地域看護専門看護師

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高齢化社会において、特に地方で需要の高まっている地域看護専門看護師を取り巻く実情をお届けします。

高齢化社会の救世主となる地域看護専門看護師

孫を見守るお年寄りのイメージ写真個人だけでなく人々が暮らしているその地域全体を含めた看護を行うことを地域看護と言います。
1人ひとりの症状が異なるように、地域全体での病気の傾向や求められる医療もその土地によってそれぞれ違います。ニーズに合わせた看護を行うことが、これから重要となります。

少子高齢化が進んでいる昨今、入院日数を減らす傾向が強まっていることもあり在宅看護の需要はますます高まっていくでしょう。老人介護の問題も、今後深刻になっていくことが懸念されています。怪我や病気で入院して、退院したとしてもそれで完治したとは限りませんし何らかの後遺症や障害を抱えて通院するケースもあります。

メディアなどでも取り上げられることがありますが、高齢化社会は地方で急速に進行しています。若者が都会へ流出した過疎化地域では、訪問看護がそこで暮らす人たちの唯一の医療となる場合もあります。
地域看護専門看護師の役割として教育目標は次のように示しています。

  • 各地域の専攻分野専門の看護について、適切なアセスメントと計画が行える。
  • 必要性に従って予防や健康回復、リハビリテーションについての卓越した看護が実践できる。
  • 生活に合わせて健康とその問題へ看護的な側面から具体的なケアができる。
  • 多くの看護ジェネラリストの実践モデルケースとなり、相談や教育的指導ができる。
  • 必要性に従って看護ケアのコーディネーターとして保健医療福祉職に対する調整や統合をし、組織的に解決するように従事できる。
  • 看護のための社会資源の有効利用や資源化、その開発が行える。
  • 知識や技術を駆使し、現場の改善や変革のための研究が可能である。
  • 倫理的な課題を重視し、その倫理的な問題を解決したり改善するための調節が行える。

リハビリを受けるお年寄りのイメージ写真地域看護専門看護師の仕事は、在宅看護が必要な患者に看護を行ったり、訪問する看護師の育成、ボランティアや行政との連携を調整するといった役割があります。

退院後の患者のケアもその仕事の1つ。訪問看護の定期的なプランの作成や、患者だけではなくその家族のケアも地域看護の一環です。
そんな過疎地域では、診療科目に関わらず子供から高齢者まで幅広い年齢層に高度な医療を提供する地域看護専門看護師の存在が命をつなぐ存在となります。

ただし、今後の社会で地域看護が大きく必要とされるのに対し地域看護専門看護師の人数は全国的にもまだ少ないのです。
地域看護専門看護師の需要は、これからますます増える一方だと言えるでしょう。