摂食嚥下認定看護師

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一般の人には、まだまだ知られていない摂食嚥下を専門に扱う摂食嚥下認定看護師。その仕事や資格取得条件について、看護師自身もさらに理解を深めていきましょう。

世間の認識よりもはるかに必要牲が高い摂食嚥下認定看護師

水を飲む女性の写真摂食・嚥下障害は一般人にはあまりなじみのない言葉でも、介護では今後需要が高まると予想されている分野です。

嚥下する力が弱くなった患者や、高齢者が飲み込み方を誤ると水分や食物が気管に入ってしまいむせてしまうことも。
中には水分などが気管に入ったことを気づかず、肺炎になってしまうなど危険性もあります。
食べ物や水分を上手く飲み込めない誤嚥によって、肺炎や窒息のリスクがあるだけでなく栄養や水分補給の面でも摂食・嚥下障害は人体に良くない影響を及ぼします。
摂食・嚥下障害で大切なのは放置させないこと。
ほうっておくと症状が進むだけでなく、脱水症状や栄養不良に陥ってしまうこともあります。
精神的、肉体的にも大きな問題を引き起こすなど、摂食・嚥下障害は世間の認識よりもはるかに治療が大切な疾患です。
特に、近年の日本のような高齢化社会では摂食・嚥下障害の看護は今後もニーズが高まると見込まれています。一般的には摂食・嚥下障害の看護は簡単に思えるかもしれませんが、食事介助を経験している看護職からすれば、そこにはテクニックが求められることは常識の範囲です。摂食・嚥下障害患者は、口腔、咽頭や喉頭に、さまざまな機能障害を併せ持っていることも多く誤嚥のリスクが高まります。

このように食事介助に高度な知識と技術が必要な看護を十分に行うために、誕生したのが摂食嚥下認定看護師。2004年に定められたこの分野の認定看護師には、今後もますますの活躍が期待されています。
摂食嚥下認定看護師における、特定看護分野の実務研修内容基準は次の通りです。

  • 摂食嚥下障害患者が多い保健医療福祉施設、もしくは在宅ケアで看護実績のあること(通算3年以上)
  • 摂食嚥下障害患者を担当した実績があること(5例以上)
  • 現在、摂食嚥下障害患者の看護についていることが望ましい。

やりがいをもって働く看護師のイメージ写真人にとって食べる楽しみは、五感を得て人らしく生きること。患者の日常生活がより豊かになるサポートをするのが、摂食嚥下認定看護師の役割とも言えるでしょう。

食事介助を直接行う場合には、看護師の努力やケアが患者の健康に直結するのがポイントです。やりがいがあるという声が多く聞こえるのもこの資格の特徴ですが、摂食・嚥下障害の看護は本当に時間がかかるので根気強い対応が必要です。

今後、発展が期待される看護分野でもありますので、粘り強さに自信のある方は資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。