より高い看護ケアを専門看護師

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このカテゴリーでは、専門看護師の仕事内容や資格取得についての情報をお届けしています。

高齢者の看護に長けた専門看護師になるには?

専門看護師は、日本看護協会の認定審査に合格すると得られる資格で、特定の看護分野において専門的な知識や技術を持っている看護師のことを指します。
認定審査は書類審査と筆記試験があり、看護師の免許を持っていることが専門看護師になれる大前提となっています。
その上で、次のような条件を満たす必要があります。

  • 看護系大学院修士課程を修了し、日本看護系大学協議会の定めている専門看護師教育課程基準の
    総計26単位、または38単位を取得している者
  • 実務研修の経験が5年以上あり、そのうち3年以上は専門看護分野の実習研修経験があること

専門看護分野としては、11種類の分野があります。
当サイトでは、特に高齢者の需要が高い分野の専門看護について詳しく紹介していきます。

地域看護専門看護師

地域看護専門看護師は在宅看護が必要な患者の元へ、実際に訪問看護をしたり携わる看護師の育成を行ったり、
ボランティアや行政との連携を調整するといった仕事です。

退院後の患者のケアもそのうちの1つで、訪問看護の定期的なプランの作成やその家族のケアも行います。
過疎地域では診療科目に関わらず、子供から高齢者まで幅広い年齢層に高度な医療を提供することになりますが、社会での需要が高いわりに地域看護専門看護師の人数は全国的にもまだ少ないです。

家族支援専門看護師

支え合う家族のイメージ写真

家族支援専門看護師は、やや特殊な分野で患者の病気をスムーズに回復させるために患者の家族を支援することが仕事です。
病気や疾患を、患者本人のことだけでなく家族全体の問題として捉えそのサポートをします。

特に、長期間にわたる療養や入院、手術などが必要な場合には患者本人だけでなくその病状を看護する家族にも相当な心労がつきまといます。
看護をしている家族の状況が悪化しますと、患者がより良い環境で療養できなくなる可能性があるため家族全体を包括的に観察し、患者とその家族、両方の負担を軽くできるような工夫をすることが、家族支援専門看護師には求められています。

老人看護専門看護師

高齢者の看護に対し卓越した知識とスキル、経験や実務などを持っている専門看護師のこと。
高齢者の多くが慢性疾患を抱えていますが、その症状は病気ごとに異なっており受けたい看護のニーズにも個人差があります。病気だけでなく健康管理や保健などのトータルケアも必要ですので、老人看護専門看護師には熟練した対応能力が備わってないといけません。

慢性疾患看護専門看護師

現在、慢性疾患看護専門看護師が扱う病気の大半は、生活習慣病となっています。
高脂血症、高血圧、糖尿病などに代表される慢性疾患は、入退院を繰り返すことが特徴で、患者の体だけでなく心にも負担がのしかかってしまう怖い病気です。

生活習慣病の疾患がある場合には、生活の改善指導や回復に向けてのプラン作りも専門看護師の仕事です。そのほかにも、生活習慣病の予防が大切になってきます。

――専門看護師は看護師資格とは違って5年ごとの更新もあるなどその道のりはけっして楽なものではありません。
ただ、その一方で努力した分、実りの大きな仕事でもあります。